藤袴(ふじばかま)
秋晴れの爽やかな日に、京都の朱雀公園へ藤袴を鑑賞しに出かけました。
藤袴は秋の七草の一つで、キク科の多年草です。
毎年9月から10月に藤色がかった白っぽい花が咲きます。
秋の七草~萩、すすき、桔梗、撫子、葛、女郎花(おみなえし)、藤袴
春の七草は無病息災を願って七草粥で食して楽しみますが、
秋の七草は鑑賞して楽しむ草花です。
しかしながら、古くから漢方薬として使われているそうです。
葛から作る葛根湯などは有名ですね。
風邪のひきはじめなどにもよく効くので私もお世話になっています。
藤袴の葉は古くから香料として用いられ、殿方は乾燥させた藤袴の葉を
香袋に入れ着物のたもとに入れて、好きな女性の元へ通ったそうです。
平安貴族の男性も現代と同じく、オシャレには気遣っていたのですね♪
実際に香ってみると、藤袴は桜餅のような香りがしました。
風に乗って届くその香りは・・・とても和風な上品さを感じました。
自生種の藤袴は近年の環境の変化により減少し、残念ながら
準絶滅危惧種に指定されているそうです。
現在流通しているものは、自生のものではなく園芸用に品種改良されているものが
ほとんどだそうです。
朱雀公園では約400鉢の自生の藤袴を見ることができ、幸せな気持ちになれました。
ブルーグレーの綺麗な蝶々が蜜を吸っているの わかりますか?
これはアサギマダラという蝶で、春は南から北へ、秋は北から南へ
渡り鳥のように長い距離を旅します。
毎年、秋には日本列島を縦断し、フィリピンや中国の南の地域まで移動するそうです。
妖精のような綺麗で優雅な印象を持つこの蝶が、そんなに強い精神&肉体(?)
を持っているなんて!?オドロキです!!
特に、雄は藤袴の花の蜜を好み、この蜜を吸う事で子孫を繁栄させるそうです。
藤袴の蜜がなければ有精卵にはならないとのこと。
何とも不思議です。
ということは、、、藤袴が絶えてしまうとアサギマダラも絶滅してしまうという
ことなのです。
去年、初めてこの朱雀公園で藤袴を見て以来とても気になっていました。
そして今年もこうして鑑賞できて嬉しいです。
今年はなんと!原種の藤袴を購入できました。
藤袴を途絶えさせないように頑張って育てたいと思います。
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