草木染
このところ、関西は朝晩と日中の寒暖の差が一段と激しくなりました。
今朝はこの秋一番の冷え込みで、冬はもうすぐそこといった感じです。
さて、11月3日文化の日 私はこの日にふさわしい文化的な体験をして参りました(^_^)-☆
初めての草木染体験です!
先日のブログにも載せました「藤袴」を使った染物教室に参加しました。
藤袴の花は白っぽい藤色をしているので、同じような色に染まるのかと
思いきや・・・最初の写真のような色に染まりました。
写真では少しわかりづらいかもしれませんが、薄いグレーです。
これは、鉄の媒染液を選んだのでこのような色になりました。
では、簡単に手順をご説明していきましょう。
これはフジバカマの花、葉、茎を煮出した液です。
この煮出し液は、前日に先生が30分ほど煮だして濾したものだそうです。
この液体の温度を94℃まで上げて、そこへ一枚ずつストールを広げて
入れていきます。
温度は94℃を保ちながら、お箸でかき混ぜること30分。
その後、媒染という作業に入ります。
これは、植物の色素を生地に発色・定着させるための工程です。
金属イオンと結合させ発色するために、鉄やアルミなどの
水溶液に浸けて媒染します。
今回は「鉄」か「ミョウバン」のどちらか好きな方を選んで
媒染しました。
鉄は黒く発色して、ミョウバンは黄土色のような黄色がかった色に
発色し、仕上がりが変わります。
私は鉄を選びました。
鉄はじかに触ると爪が黒くなってしまうそうで、先生はゴム手袋をつけて
いました。
5分ほど揉んで液がまんべんなく染みるようにします。
長い時間浸けこむことで色が濃くなるので、より黒い色に染めたい人は
もう少し長い時間浸けていました。
媒染が終わるとストールを水洗いして乾燥させます。
最後に当て布をしながらアイロンがけをします。
染める前の写真を撮り忘れて載せることができなかったのですが、
最初は真っ白な生地でした。
草木染は繊維が動物性(タンパク質)のものは染まりやすいそうです。
これはシルクのストールなので繊維はタンパク質。
綿や麻は植物性のものなので、タンパク質を下処理して
浸み込ませる事前の作業が必要とのこと。
講習が終わってからも草木染について自分なりに色々と調べてみましたが
とても奥が深く、まだまだ書ききれないことがたくさんあります。
草木染は時間が経つと色も退色していくので、それもまた
味だと思い楽しみたいです♪
香りも洗うと薄れていくのだと思いますが、植物独特の香りがします。
このストールを巻くと、自然の恵みとオリジナルであることの喜びを感じます。
この講習は「ストールの染色実習」の他に「秋の植物紹介」ということで
秋に咲く和の花のお話も伺えた盛りだくさんの内容でした。
お土産には、乾燥させた藤袴をいただき、一層の幸せを感じながら会場を後にしました。
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