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上巳(じょうし)の節句


五節句の一つである「上巳」は今ではひな祭りとして親しまれています。

季節の変わり目である「上巳」の時期、古代中国では水辺で穢れを祓う習慣がありました。

平安時代の貴族が健康と厄除けを願って、宮中行事として取り入れたのが

ひな祭りの始まりです。

当時は、紙を人の形に切りそれに息を吹きかけたり、自分の体をなでて

穢れをうつして川へ流し、邪気を祓ったということです。

雛人形が登場したのは江戸時代になってからですが、とても高価なものだったので

雛人形を飾ることができたのは一部の裕福な人たちだけだったそうです。


私も幼いころはひな祭りには七段飾りのお雛様を飾って・・・

と言いたいところですが、残念ながら我が家にはお雛様がありませんでした。

いつもお友達のお家へ行っては「いいなぁ~、お雛様✨」と憧れの気持ちで

見つめていたことを覚えています。

雛人形はありませんでしたが、毎年3月3日は母がちらし寿司と

ハマグリのお吸い物を作ってくれました。

ちらし寿司には海老などの長寿を願う縁起の良い食材を使っているという

こと、ハマグリは夫婦円満の意味があるということを大人になってから知りました。

ハマグリは2枚の貝が同じ貝でないと決してピッタリ合わさることがありません。

夫婦は運命の人とずっと添い遂げるという意味があるのですね~♡

写真のお雛様は大人になって母から贈られたものです。

いびつな形の胴体、頭の大きさとのアンバランスさにも味があります(*^^)


こちらのお雛様はお友達からプレゼントされました。

とても小さな可愛らしいサイズで見ているだけで、ほっこりした気分になります(^^♪

おすましした表情も何とも言えず愛らしいです。


2セットのお雛様、日本古来の「左上位」に倣って男雛を向かって右、

女雛を向かって左に並べました。

どちらも私のお気に入りのお雛様です。

一年に一度しかお目にかかることはできませんが、ひな祭りが終わるまで部屋に飾って

楽しみたいと思います♪

kokoro

季節を楽しむ日本のくらし

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